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New 10月23日~24日 鳥取県・島根経済同友会合同視察研修会が開催されました。(写真集)

  天候の具合で、心配されました「隠岐の島」合同視察研修会ですが、当日は好天に恵まれ、絶好の視察研修会となりました。参加された皆さま、お疲れ様でした。
 境港港フェリーターミナルに11:20に集合して、高速船レインボーで島後の西郷港に13:10に到着、隠岐のジオパーク協議会の歓迎を受け、A班とB班に分かれて、島後の名所を回りました。
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B班の視察での状況は次の写真のとおり
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各自ホテルにチェックイン後、交流懇談会、交流懇親会がプラザホテルで開催されました。
参加者は、鳥取県サイド19名(東部 10名、中部 1名、西部 8名)、島根サイド 19名、
ご講師・来賓として 海士町の山内道雄町長、西ノ島町 濱田副町長、知夫村の小濱副村長、隠岐の島町の池田副町長、また島根県隠岐支庁 山岡支庁長ほか12名のご来賓に列席していただきました。 CIMG0314_RCIMG0316_R
山岡町長の記念講演では「離島からの挑戦(最後尾から最先端へ)」というテーマでお話しいただき、合併しない選択肢をとった海士町における行財政改革や地域ブランド化、Iターンの推進、子育て支援策など会社経営にも参考になる示唆に富んだお話をいただきました。
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    <海士町 山岡道雄 町長>
交流懇親会では隠岐の食材を中心にして参加者一同、和気あいあいの中で懇親を深めることができました。
 懇親会の状況は次の写真をご覧ください。
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懇親会終了後は、近くのスナックで2次会が開催されました。
翌日(24日)はオプション観光として島前の名所を巡りました。
晴天に恵まれ、この上ない島前めぐりとなり、参加者からは感動の声が聞かれました。
自然の景観、空の青と海の青の一体化した島めぐりとなりました。
集合写真など写真の提供は鳥取県経済同友会常任幹事 野口稔浩氏によるものです。
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 ***合同視察研修会の講演内容等は「事務局だより」をご覧ください。

New 10月20日~21日 円卓会議における講演内容と福島県沿岸地域3市町村の取組状況

 全国経済同友会代表幹事円卓会議においては、竹下復興大臣から「復興加速化への取組」と題して講演がありましたが、話の内容は次のようなものでした。
 1 被災3県のうち、岩手県と宮城県は復興の槌音が聞こえているが、福島県では沿岸地域が原発事故
 の影響で未だ復旧の段階であること
 2 未だ避難生活者が24万人あるが、復興の加速化に向けて、住宅再建・まちづくり、産業・なりわいの
 再生、健康・生活支援、福島の復興・再生、新しい東北の創造への取組を進める。東北が元気にならなければ日本の復興は無い。閣僚全員が復興大臣である。省庁の縦割りを排し、現場主義を徹底させる。
 3 福島の復興・再生に関して
  (1)福島県全体では避難者数は約13万人(H26.9)、うち避難指示区域からの避難者約8万人
  (2)避難指示の解除は田村市(H26,4)、川内村(H26,10)
     避難指示区域住民の帰還意向調査で双葉町と大熊町は「戻らない」が約7割
  (3)避難者への方針 
     「早期帰還者区域」——–除染、インフラ復旧、生活関連サービスの再開
     「長期避難者対策」——–町外コミュニティ(復興公営住宅整備 約4900戸)
     「新たな生活を開始する者」——賠償の支払い、就業や住宅の斡旋
 4 「新しい東北」の創造への取組
  (1)「新しい東北」官民連携推進協議会設置(経済同友会代表幹事も代表の1人)
  (2)「新しい東北」先導モデル事業
  (3)「WORK FOR 東北」———企業等の専門人材を派遣
  (4)「復興金融ネットワーク」——–官民連携で新規の民間資金を円滑供給

次に被災3県の代表幹事から「震災復興に向けた取り組み」が報告された。
資料は次のファイルをご覧ください。
  岩手 代表幹事 高橋 真裕 氏——–被災三県からの報告(岩手)
  仙台 代表幹事 大山健太郎氏———被災三県からの報告(仙台)
  福島 代表幹事 浅倉 俊一氏———-被災三県からの報告(福島)

 被災三県からの報告の後、来賓の田村市長 冨塚宥暻氏から「住民帰還に向けた支援と復興の課題」と題して講演があり、大震災発生・原発事故からの三年半にわたる取組についてお話しいただくとともに、田村市が進める復興計画の推進状況、田村中央スマートIC(東北横断自動車道 いわき新潟線)の概要について説明を受けました。原発事故賠償金10万円/月・人(田村市は本年4月に避難指示解除となった。)

 21日の視察研修では、
(1)川内村の植物工場を見学しました。
  日本最大級の完全密閉型植物工場による原子力災害被災地の農業再生に向けた取り組みが進んでいますが課題も多い。
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    ㈱KiMiDoRi 代表取締役 早川 昌和 氏    レタス類、ハーブ類を生産している
 ○冷蔵庫で約2週間保存OK ○種から40日間で育つ ○大阪府大、千葉大と産学連携 ○温度管理に注意
 ○事業費 5億8千万円(国費約1/2) ○フリルレタス 2000個/日、ミックス10(丸紅扱)2000パック
       /日、5種類サラダ(生協)1000パック/日
(2)川内村長 遠藤雄幸氏との懇談会
  福島第1原発事故によって全村避難から2012年4月役場機能復帰以降の生活インフラ整備・環境回復の取組と住民の帰村に向けた課題について、お話を伺いました。
  川内村は23年9月には緊急時避難準備区域の解除となり、11月から除染開始となった。
  24年1月に帰村宣言し、24年3月役場機能を復活、4月から住民帰村が始まったが課題は多い。
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA河内村 遠藤村長
(3)富岡町長 宮本皓一氏との懇談会(福島県南双葉の中心地)
  町の面積の30%を占める人口集中区域が未だ「帰宅困難区域」のままである。
  本格復旧には道のりが遠いが、富岡駅周辺、富岡町復興拠点構想地区について、現地視察と町長からの説明を受けた。写真からもわかるように、津波の被害と放射能汚染の惨状を目の当たりにした。
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   汚染廃棄物と帰宅困難区域(道路一本を隔てて居住制限区域と避難指示解除準備区域に分かれる)
   ———-居住制限区域はフェンスで囲われており、監視されている。補償額も異なる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA  OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA   居住制限区域と放射能測定器
  また、JR富岡駅は津波によってことごとく破壊されている。しかし、放射能汚染は心配がない。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA                                       OLYMPUS DIGITAL CAMERA民家には軽トラックが流されたままになっている。

(4)いわき海星高校への支援確認
   Ippo Ippo Nippon プロジェクトによる支援成果を確認した。
   澤尻京二校長からは謝辞とともに今後の展望と課題についてお話をうかがった。OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA 支援の一部

New10月20日~21日 全国経済同友会代表幹事円卓会議が開催されました。

 2014年全国経済同友会代表幹事円卓会議が10月20日(月)福島県郡山市(ホテルハマツ)において開催されました。また、翌日の21日(火)では、全村避難からようやく動き出した川内村の遠藤村長から復旧・復興に向けた取り組み状況の説明、いまだに帰還困難区域が町内の30%をしめる富岡町内の現地視察と宮本町長から富岡駅周辺の復興拠点構想の説明を受けました。併せて、Ippo Ippo Nipponプロジェクトによる「いわき海星高校」への支援成果の視察が行われました。
 円卓会議への参加者は、全国から代表幹事62名、事務局長45名など計119名の参加となりました。
 鳥取県としては、小谷副代表幹事が出席いたしました。

20日(月)の円卓会議では議事として
1 第27回(2014年)全国経済同友会セミナー(静岡開催)の決算案
2 第28回(2015年)全国経済同友会セミナー(金沢開催)の企画案
  2015年4月16日(木)~17日(金) ANAクラウンプラザホテル金沢など
  テーマ:「戦後70年。地域活性化で日本の再生を。」
3 第29回(2016年)全国経済同友会セミナー(岡山開催)の開催日程
  2016年4月14日(木)~15日(金)ホテルグランビア岡山
4 第32回(2019年)全国経済同友会セミナー(新潟開催)
5 全国経済同友会 地方行財政改革推進会議の今後の開催予定
の5項目が承認されました。

 来賓の講演では、①復興大臣 竹下 亘氏(島根県選出)から「復興加速化への取組」
 ②福島県田村市長 冨塚 宥暻氏から「住民帰還に向けた支援と復興の課題」と題して
お話を伺ったところです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA              会場全体
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           竹下亘復興大臣     福島県への贈呈式(長谷川代表幹事、渡部代表幹事<福島>)

 懇親パーティーにおいては①福島県副知事 村田文雄氏②福島県教育委員長 小野栄重氏
③郡山市長 品川 萬里氏の3名がご来賓として参加されました。
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 長谷川閑史代表幹事を囲んで
 右から小谷寛副代表幹事(鳥取)、永野正雄代表幹事(広島)、宮下義重常任幹事(島根)

 *円卓会議の詳細は、事務局だよりで報告します。

New 11月例会のご案内(講師:関西経済同友会 代表幹事 村尾和俊氏)

 現在事務局レベルで調整中ですが、11月例会(担当:総務委員会 霜村委員長)について、ご案内します。
 講師としては、関西経済同友会から代表幹事の木村和俊氏をお招きします。
 木村氏は、NTT西日本の代表取締役社長であり、技術やアプリと光回線を組み合わせて新たな文化を創造することを社として目指しておられ、貴重なお話がいただけるものと期待しております。
 日程は下記のようになりますので、多くの会員の方が参加いただきますように案内します。
                   記
1 日時   平成26年11月18日(火)  18:00~20:00
2 場所   ホテルニューオータニ鳥取「鳳凰の間」
3 講師   (一社)関西経済同友会 代表幹事 木村 和俊 氏
        <西日本電信電話㈱ 代表取締役社長>
4 講演テーマ 「関西経済同友会の活動」
  *関西経済同友会で取り組んでいる委員会活動を中心にお話を
    いただきます。
 木村和俊氏のプロフィール⇒NTT西日本 村尾和俊社長

10月例会 ご案内(講師:日本銀行松江支店 支店長 木村 武 氏)

 平成26年10月例会についてお知らせします。
 すでに会員の皆様にはご案内しておりますが、来る10月28日(火)ホテルニューオータニ鳥取「鶴の間」において、鳥取環境大学特別公開講座(鳥取県経済同友会東部地区:共催)に引き続いて10月例会を開催します。     10月例会は鳥取環境大学との産学連携交流会として位置づけしており、日銀松江支店の木村武支店長のミニ講演会の後、木村支店長さんと鳥取環境大学の役職員との懇親・交流を図ることとしています。多くの会員の方のご参加をお待ちしています。
 日程などは下記のとおりです。
           記
1 日 時   平成26年10月28日(火) 16:00~19:30
2 場 所   ホテルニューオータニ鳥取「鶴の間」
3 講 師   日本銀行松江支店  支店長  木村 武 氏
4 講演テーマ  「山陰経済の現状と今後の課題」
5 詳細日程
        16:00~17:15 鳥取環境大学特別公開講座(どなたでも参加自由)
        17:30~18:00 10月例会 ミニ講演会(木村武氏) 
        18:00~19:30 10月例会 鳥取環境大学との交流懇親会
【ご案内】
*1 鳥取環境大学の特別公開講座はどなたでも参加できます。
    各会員におかれては、社員・従業員の参加にご配慮願います。
*2 参加申し込み書については、公開講座の申込書にご記入の上、
    10月21日までに、事務局(FAX:0857-22-0155)までお知らせ願います。
*3 10月例会は、はじめに木村武支店長のミニ講演会とします。
    その終了後が交流・懇親会となります。10月例会の参加・不参加を、いつもの
    方法でお知らせ願います。
*4 10月例会の参加費は、食事代として3,000円いただきます。

   鳥取環境大学特別公開講座(10月28日)⇒⇒鳥取環境大学公開講座(10月)
   申込書はこちら⇒鳥取環境大学公開講座

 

隠岐の島視察研修会(10月23~24日)について

 鳥取県・島根経済同友会合同懇談会の一環として、「隠岐の島視察研修会」が開催されますが、参加者や日程等が確定しましたのでお知らせします。
 参加者は 鳥取県サイドでは20名(東部 10名 中部 1名 西部 9名)、島根サイドは20名となりました。(10月8日時点)
 また、講師として海士町長 山内道雄氏、ご来賓として地元から12名が交流懇談会に参加され、計53名の盛大な会となる見込みです。
 参加されます方は、当日(23日)境港フェリー乗り場に11:20に時間厳守でご参集ください。
 それ以降は翌日の解散時までは、団体行動となりますので、ご留意願います。
 また、境港高速フェリー乗り場に早く到着されました場合は、JR境港駅から徒歩2分のところに「千代むすび酒造㈱」があり、今回の参加者である同社の岡空京子専務がご案内されますのでお立ち寄りください。
 次に、日程表には入っていませんが、懇談会・懇親会終了後2次会(@3,000円)が予定されています。
 希望者のみですが、当日で結構ですのでお申し出ください。
 懇談会日程や参加者名簿、行動予定表(東部地区版)をご覧になりたい方は、次のファイル(PDF)を開いてください。

 ①鳥取県・島根経済同友会合同視察研修会の次第   ⇒鳥取県・島根合同視察研修会次第
 ②参加者名簿(鳥取県、島根、来賓)            ⇒鳥取県・島根 参加者名簿
 ③行動予定表(鳥取県経済同友会東部地区版)            ⇒隠岐の島研修 行動予定

 

第112回西日本経済同友会会員合同懇談会が開催されました。 (10月3日)

 10月3日~4日にかけて第112回西日本経済同友会合同懇談会が、土佐経済同友会のお世話で高知県高知市(ザ クラウンパレス新阪急高知)で開催されました。
 参加者は県外237名、土佐120名の計357名となりました。(鳥取県からは2名)
【開催趣旨】
 一昨年前の安部政権発足以来、失われた20年の長きにわたるデフレ時代から脱却し、ようやく未来への明るい展望がもてるような状況となったが、地方においては、人口減少・少子高齢化の進展といった厳しい現実に中で、若年層を中心とした教育や雇用面の不均衡、都市と地方の不均衡など克服すべき課題が山積している。
 2020年の東京オリンピック招致は日本国民にとって非常に喜ばしいことではあるが、一方で、東京一極集中が強まっていくことが懸念されている。
 このような時代にあって、土佐経済同友会は大都市とは対極にある高知において「独自の価値観」を醸成し、磨き上げ、「日本一の幸福実感県」を目指している。
 土佐経済同友会のこうした取り組みを西日本18経済同友会に広く知ってもらうためメインテーマを「高知家が育む県民幸福度(GKH)~日本一の輝く田舎を目指して」とした。

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高知駅前「土佐勤王党」3名の銅像

合同懇談会の開催の前に、西日本経済同友会代表幹事会が開催され、
①第2回西日本経済同友会代表者会議は平成27年7月17日(金)京都開催
②第113回西日本経済同友会合同懇談会は平成27年10月16日(金)~17日(土)奈良開催 となることが承認された。

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京都経済同友会  増田寿幸代表幹事 代表幹事会全景
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奈良経済同友会  山田善久代表幹事 【開会挨拶】土佐経済同友会 中澤陽一代表幹事
【基調講演】
  講師:京都大学 こころの未来研究センター 准教授 内田 由紀子氏
  テーマ:「日本の地域における幸福感」
  内田由紀子氏は宝塚市出身だが、夫は高知市内出身、その縁で夫から後押しされて来たとのこと。
   ①経済成長が人々の幸せに結びついていない。
       ・イースターリンの幸福のパラドックス
       ・メキシコ・ベネゼーラ・ブラジルなどGDPが低くても幸福度が高い
   ②日本の幸福はなぜ低いのか
       ・日本社会不幸説——自由選択に乏しい。働く時間が長すぎる。格差が広がっている。夢や希望が        ない。
       ・日本人無感覚論——悲観的日本論(そもそも幸せだとその人の人生評価は無い)
       ・もともと「幸福」とはこうあるべきだという「価値観」が世界全体で一元化していない。
   ③日本と北米とでは、「幸福観」が全く違う。文化の差か?
       ・日本人が「幸福」だと思うときは、お風呂に入った時と寝る前
       ・東洋での幸福感は山あり谷ありの変化の中にあり、アメリカ人は人生は目標に向かって登りつめ        た時に感じている。
   ④文化差から生じているのか?
       ・生業(農耕VS牧畜、コメ作VS麦作)
       ・人口移動 ・風土・環境・気候
   ⑤文化の背景にある人間観
       ・相互独立的自己観—–ヨーロッパ系アメリカ
       ・相互協調的自己感—–日本
   ⑥政策としの「幸福」のあり方とは?
       ・ビジョンの重要性
       ・住民を巻き込んだ幸せづくり
       ・内閣府「幸福度に関する研究会」社会学・経済学・社会公共政策・心理学
       ・日本的な指標づくりに挑む—–「経済社会状況」「心身の健康」「関係性」
       ・幸福度は単純なランキングでは危険、まちづくりにおいてはビジョンが大切
   ⑦法政大学の調査
       ・指標の一例  出席率、持家数、畳数、保育所定員比率、離職率、労働時間、正社員比率、
               休憩時間、医師数、など
       ・その中で高知はブービーの46位、最下位は大阪
   ⑧ブータンのGNH(Gross National Happiness)
       
・第4代国王が「幸福」を重視する政策(1970年代)
       ・国づくりの目標としてGNH。GNH省もあり、国立ブータン研究所と政策立案
       ・9つの柱を基本とするビジョンの提示と法律への反映
   ⑨ブータンが「幸福の国」として注目されるか?
       ・GDPではなく、GNH   2013年のGDP 日本は世界第3位 ブータンは162位

       ・ブータン仏教の精神、足るを知る精神、文化の保全と伝統
       ・東京都荒川区でも開始 GAH
   ⑩「高知家の家族会議」始動
       ・2011年に土佐経済同友会が提唱
       ・この8月に家族会議発足
       ・経済指標にとらわれず、豊富な自然や食、明るい県民性を評価する指標づくり
   ⑪個人主義の高知
       ・相手に干渉せず、尊重する
       ・温かさと他者を受け入れる風土  「いごっそう」「はちきん」
       ・自由思想に基づく決定の尊重・自由参加
       ・楽天的・ポジティブ
<まとめと展望>
   ①地域・職場のあり方とGNH——–GNHみんなでつくる幸せ社会へ 草郷・平山(2011年)
   ②豊かさの変化
       ・これまでは企業活動の中で、豊かな自然環境や趣味、家族や地域とのつながりを手放していた。
       ・企業・地域活動は幸福をもたらすものである。
       ・見えない価値を見える価値へ、働くことを通して生き甲斐の提供
   ③企業の幸福度→信頼・誇り・連帯感の基盤は「企業理念・風土の共有」ではないか?
   ④幸福は相対的かつ総体的なもの
       ・良いこと、悪いことの足し算・引き算ではない
       ・何を重視するのか?重みは文化や社会で異なる
       ・ビジョンを明確にして、それを共有することが重要
       ・モデルが必要
   ⑤個の幸福を超えて「集合的幸福」の重要性
       ・日本ではバランス志向性や関係性(自然、地域、家族、組織)
       ・集合的幸福:持続可能な社会へ発想の転換
       ・地域・組織はこれからの日本の幸福を支える。
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京都大学   内田 由紀子 准教授 テーマ:「日本の地域における幸福感」
【パネルディスカッション】
  <パネリスト>
   内田 由紀子
   渋谷 康一郎(筑波総研調査部長チーフエコノミスト)
   黒笹 慈幾(南国生活技術研究所 代表)
   安藤 桃子(映画監督)
   木村 祐二(土佐経済同友会 特別顧問)
  <コーディネータ>
   受田 浩之(高知大学副学長)
  
≪内容のメモ≫
   ・高知って外国?ヘイと言ったらヘイと返ってくる。
   ・渋谷レポートがGKHの基となった。
   ・渋谷レポートは渋谷康一郎氏が高知の日銀時代に作成したもの。地元に足を運び、住民と繰り返し       繰り返し話をしてまとめた。高知の人が弱みだと思っていたこと(東京の人が嫌うこと)が実は、これこ
    そが価値があるものだと気付いた。
   ・人・物・金に選択と集中、総花的でないきらりと光るもの→それは「日本一のいなか」を目標にすること
    →それを実現すること→それを自慢の種にすること→それで「幸福」を感じる
   ・環境・自然・健康・安心・安全・伝統文化・癒し→これこそが地域ブランド→郷土愛、人と人との「ふれ
    あい」を大切にする文化→「絆」の文化、高知にいれば、いつでもハグされている気持ちになる。
   ・木村氏——–渋谷レポートから幸福実現10年ビジョンを作成。行政の使命だが、行政が考えているこ     とと経済人が考えていることとはミスマッチがある。幸福の指標づくりのため今年8月から「GKH県民    会議」を開催する運びとなった。
   ・内田氏——ブータン国は人口75万人、高知とほぼ一緒。ブータン国の面積は九州とほぼ同じ。
   ・木村氏——GKHは各市町村ちがったものでいい。NO1でなく、オンリーワンを目指すもの。各地域地
    域で光耀くものを見出す。
   ・黒笹——–私はIターン組。東京生まれだが、小学館を退職してから高知に移住している。よそ者の目で
    高知を見ている。高知は日本語が通じる外国である。たとえると、マレーシアかな?
    おかしなシルバーIターンなのです。高知はGDPは最下位だけど、「貧乏だけど、貧しくない」。この    いごごちの良さは何なのか分からない。これを「見える化」することが重要。
   ・安藤——-幸せって「お金」では買えないものがある。高知は太平洋しかみていない。「日本一」ではな
    く「世界一のいなか」なのでは?日本人として民族のほこりを持って世界と付き合っている。
   ・木村——あなたは「高知」に対して「誇り」「愛情」を持ってますか?と問いかける。仕事への満足度は    「お金」のベースがあってこそ得られるもの。「地域とのつながり」もそこから始まる。
   ・内田—-「幸せ」の実感は「地域とのつながり」との中にある。隣の人を信頼できるか?助けられるか?
    「つながり」の指標をもつこと。
   ・渋谷—–大事なことだが、アンケートを毎年やってみること。「幸せ」がどういうものなのか調査する。
    無いと何が困るのか?それも必要。戸別訪問でアンケート調査。アンケーの質問の精査も必要。
    きっと、WIN-WINの関係がでてくる。指標を解析すること。定点観測も。
   ・安藤——高知の人は「芝居」がうまい。コミュニケーション能力に長けている。
   ・黒笹——GKHをうまく使えば、地産外商となる。県外に出ている人にも適用できる。県外者を束ねる
    装置としてのGKH。「幸せの地産外商」。
   ・渋谷——GKHをビジネスにつなげることが大切である。物心両面、「働ける」ことがベースである。
    地方創生の提言につなげること。それが高知のブランドになる。
   ・内田——流出している人にもアンケート調査することが必要。何を高知に求めているのか、あるいは、
    何で高知に貢献したいのかとか?(受田—–内田先生にアンケートや指標を作ってもらいたい。)
   ・木村——-今日明日でできるものは無いが、賛同者とともにゆっくりとじっくりと「家族会議」で話し合っ
    ていくこととしたい。
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パネルディスカッション会場 コーディネータ  受田浩之氏
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映画監督  安藤 桃子 氏 土佐経済同友会 特別顧問 木村 祐二氏
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【懇親会】
懇親会会場は、ホテルを離れて、高知城三ノ丸の特設会場で行われました。
盛大な懇親会となりました。

2014年度 全国経済同友会事務局長会議の結果

2014年度全国経済同友会事務局長会議が栃木経済同友会のお世話で、平成26年9月4日(木)~5日(金)の2日間 栃木県日光市鬼怒川温泉「鬼怒川グランドホテル」を会場として開催されました。
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◎議題の中での留意点
第28回全国経済同友会セミナー(平成27年度)については金沢経済同友会担当
   日時:平成27年4月16日(木)~17日(金)
   場所:北陸新幹線 金沢駅前(県立音楽堂、ANAクラウンプラザH、H日航金沢)
   テーマ:戦後70年。地域活性化で日本の再生を目指す。
②第29回全国経済同友会セミナー(平成28年度)は岡山経済同友会担当
   日時:平成28年4月14日~15日
   場所:未定      *岡山経済同友会の70周年記念
③第30回は仙台、第31回は宇都宮、第32回は新潟ということで承認された。
④2015年度の事務局長会議は北海道経済同友会担当
   日時:2015年9月10日(木)~11日(金)
   場所:センチュリーロイヤルホテル(札幌市)
⑤2016年度の事務局長会議は和歌山経済同友会担当
   日時:2016年9月15日~16日
   場所:未定
⑥全国経済同友会地方行財政改革推進会議の今後の開催予定
 【分権改革委員会】
  ・第1回 平成26年2月13日(木) 東京・帝国ホテル
  ・第2回 平成26年7月23日(水) 熊本・熊本キャッスルホテル
  ・第3回 平成26年12月16日(火) 徳島・ザ グランドパレスホテル
 【震災復興部会】
  ・福島県視察 平成26年5月28日(水)~29日(木)
  ・宮城県視察 平成26年11月5日~6日
  ・東日本大震災追悼シンポジウム
      平成27年3月10日(火)~11日(水)  岩手県沿岸部(陸前高田、大船渡町など)
      平成27年3月11日(水)  追悼シンポジウム  盛岡:盛岡グランドホテル
◎講演会
  ㈱パン・アキモト  代表取締役 秋元 義彦 氏
  演題:「小さなパン屋の大きな挑戦」
  内容:パンの缶詰(商品名:「救缶鳥」)は災害支援物資(非常食)として開発、それが、今では
      世界の飢餓対策に活用されている。それまでの苦労話がメインであった。
      長期保存のきく、パンの缶詰開発のきっかけは「阪神淡路大震災」であった。多くのパンを
      持っていくが、駄目になった。平成7年春に「パンの缶詰」発明。
      お役に立ちたいという願いが開発の動機となった。
      東日本大震災では「救缶鳥」を15,000個運ぶ。陸自の練馬駐屯地経由で陸前高田へ。
      いちご、牛乳、パンを運ぶ。NGO活動も行う。本業プラス周辺への貢献、いろんな人の
      支援でやってこれた。周辺(特に金融機関)の支えは「パンのアキモト」をつぶしては駄目だ
      と思われたことである。その気持ちがアキモトの財産となっている。
      ベトナム人を11名雇用した。ベトナムでは大卒でも月収2万円であるが、日本で3年間で
      300万円稼いで帰るというのが彼らの本音である。
      現地に帰って、パン屋を創業するのであれば、という条件付きで雇用。
      世界中には飢餓で苦しんでいるところがある。一旦、災害時の非常食として販売している
      ものを2年すぎたら買い取る契約で販売。ラベルには企業広告を載せる。
      スポンサーが付いている「救缶鳥」を買い取って、今度は飢餓に苦しんでいる国へ
      提供する。世界の国は、その企業が「パン」をくれたと思い、企業ブランドが向上する。
      (義援先に「メッセージ」が書けるようなラベルにしている。)
      仲間づくりの大切さ。気楽にSOSが出せることそして頼まれたらNOと言わない。
      仲間とのNet Workを大切にしながら活動すること。
      おのずと、人は助けてくれるものである。
      「人が困っていることにビジネスチャンスがある」
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◎その他
   ①震災の復興状況報告:岩手、仙台、福島 3県から報告
   ②IPPO IPPO NIPPONプロジェクト第7期開始
   ③知日派・親日派拡大PT
   ④JOCアスナビについて
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    懇親会でのパフォーマンス(栃木県出身 書道家 涼 風花氏)

9月例会が開催されました。

東部地区9月例会(担当:小谷文夫広域観光委員長)は9月18日(木)ホテルニューオータニ鳥取「鶴の間」において開催されました。
ゲストは出雲市の「神門通りおもてなし協同組合 理事長 田邊達也氏」をお招きしました。
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<神門通りおもてなし協同組合 理事長 田邊達也 氏>

内容は「神門通りの甦りへの歩み」~町おこしから町づくりへ~と題し、これまでに取り組んできた出雲大社門前の神門通りの町おこしのお話をいただきました。
 町おこしと町づくりの違いは何か?町おこしには「若者、よそ者、バカ者」がいることが必須であり、観光特産品の開発が成功のカギを握っているということをお話していただきました。
 町おこしのヒントはどこにでも転がっているが、若者、よそ者、バカ者の目線を大切に育てること、考えることより行動を起こすこと、お金のことは考えてはいけないこと、地域の宝さがしをすることが肝心だ。
 3~5年をかけて、何でもやってみる。町おこしの段階では利害関係者をメンバーには入れないことなど示唆に富んだお話でした。
 平成17年は神門通りには20店舗程度しかなかったが、現在では70を超える店舗が立地しています。
ここまで数が増えたのは、田邊理事長が情熱をもって取り組んできたこと、人材のネットワークをもっていること、そして、個の利益は度外視して踏ん張ったからだと考えます。
 しかし、町づくりとなれば、莫大な費用がかかるため、個や団体だけではやることは不可能なので、行政に
協力してもらわなければ、できるものではありません。
 理事長の考え方は、民間先行そして行政後方支援だと言っておられましたが、まさしく、そのとおりであり、行政はあと一息といったところやハード面の整備における援助はしっかりとやってくれるものだとおっしゃっておられました。
 以下は、当日の写真です。

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<小谷 広域観光委員長>               <田邊理事長を囲む会>

◎神門通りの近況写真
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11月12日 公正取引委員会主催の講演会(ご案内)

 公正取引委員会事務総局は、平成26年11月12日(水)に「鳥取地区における有識者との懇談会」を開催され、鳥取県経済同友会として米原代表幹事が出席いたします。
 この懇談会の後、下記のように公正取引委員会主催の講演会が開催されますので、会員で参加を希望されます方は、事務局までお知らせください。
     記
1 日 時  平成26年11月12日(水)
        13:30~15:00
2 場 所  鳥取商工会議所 5F 「大会議室」
3 講 師  公正取引委員会 委員 山﨑 恒 
4 テーマ  「成長の基盤たる競争政策と公正取引委員会」
5 定 員  50名(先着順)

*先着50名となっています。
 早めに申込される場合は、直接「別紙3」の申込書にて公正取引委員会事務総局
 までFAX送信をお願いします。

*詳細資料はこちら→→公正取引委員会(懇談会・講演会)