11月18日(火)東部地区11月例会は、関西経済同友会 村尾和俊代表幹事(NTT西日本 代表取締役社長)をゲストとしてお招きし、ホテルニューオータニ鳥取「鳳凰の間」で開催されました。
村尾代表幹事は兵庫県温泉町のお生まれで、小さいときには鳥取には何度も買い物などに来ておられ、懐かしんでおられましたが、母上や奥さんも鳥取と縁があって、ゲストとして講演をされることを楽しみにされてたご様子でした。
ゲスト講演のテーマは、「関西経済同友会の活動」と題し、数多くある関西経済同友会委員会の活動状況について要点をわかりやすく短時間でお話いただきました。鳥取県経済同友会東部地区の活動にとって、非常に参考になるお話をいただきました。 参加者は41名となりました。
<村尾代表幹事の講演の様子>
お話の内容を要約すれば、関西経済同友会の目指すべき方向は、東京一極集中の是正であり、東京を「ものさし」にしない地方の創生を諮ること、そのためには「多様な価値観の創造」が関西経済同友会が取り組むテーマであるとおっしゃていました。
関西の強みである「ものづくり」を支える技術力、それは「匠の技」であり、「匠の技」は「日本の精神文化」の中心であった関西圏が育んできたものである。この精神文化を学ぶことで「企業の競争力強化」や「ものづくりの復権」を取り戻すことが大切であると持論を展開されました。
委員会活動の取組状況は次のような紹介がありました。
(1)MICE・IR推進員会活動———-関西総合型リゾート「KIR]の実現(シンガポール・カジノ視察)
(2)関西2019・20・21委員会活動——国際的なスポーツイベントが連続するが、オール関西で地域
活性化に向け、巨大プロジェクトとの戦略的かつ一体的・有機的な運営を意識した成長ビジョン作成
(3)うめきた・みどり推進委員会活動—-うめきた再開発第2期への民間提案、17haの大部分を公園化
(4)農業改革委員会の活動—-攻めの農業を目指そう!農業を競争力強化に向けた提言、農業の産業化、
民間企業の農業参入など提言(北海道大規模農場、兵庫県養父市<レタス植物工場>など視察)
(5)安全保障委員会の活動—–韓国・台湾の政府機関訪問。周辺地域の安全保障について意見交換
(6)ダイバーシティ委員会の活動——「若者」「女性」「外国人」「高齢者」が夢と希望を持てる社会の構築
(7)芸術・文化委員会の活動—-アーツサポート関西(ASK)の活動
(8)日本の豊かな精神文化委員会の活動——日本の目指すべき独自のものづくりやサービスのあり方
(9)国際活動 (10)若者との交流活動 (11)関西が抱える課題への活動(道路、港、空、リニア)
(12)最後に高知経済同友会の取組——-多様な価値観を持った地方創生、GKH県民会議の取組紹介
講演終了後、「講師を囲む会」と題し、有志で村尾代表幹事と懇親を深めたところです。